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悪魔の辞典
Japanese Edition
アメリカの新聞記者、アンブロース・ビアスが新聞のコラムとして連載し、ベストセラーとなった「悪魔の辞典」は鋭い社会風刺の数々が刻まれている。しかし、日本人にアメリカのブラックユーモアが分からないのと同じで、製作の心意気は面白いと思って読んでもほとんど意味が分からない。
そこで、日本人による日本人のための「悪魔の辞典」をここに記そう。また、心休まるように、別巻として「天使の辞典」も用意した。
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あ
お
おっさん
仕事を生き甲斐とし、一人になったとき何も手にしていないことに気が付いた人。
おばはん
他人の目はこれっぽちも気にしないが、他人のことは何でも知っている人。
か
-
世の中は関西を中心に回っていると思っているが、そうでないことに最もジレンマを感じている人たち。天反
-
実は田舎者の集団でありながら、お互いに着飾って知らないフリをしている人たち。反
き
喫煙
自己の体を蝕む煙を吸い、他人をも巻き添えにする煙を吐くこと。
生産活動に無関係な人災とも言うべき公害。
教育
(家庭教育)親の見栄を子供に与え、つまらない学歴と、つまらない社会生活を目指すこと。
(学校教育)0~100までの数字を子供たちに振り分け、その合計が教育者の評点となる。
(社会教育)世の中がお金を中心に回っていることを教えられ、見えないことは許されることも知る。
教師
教科書に書かれていることを呪文のように唱えている人。
教祖
その言動は最も世俗から離れ、その行動は最も低俗な職業。
け
警察
小さな犯罪には厳しく、大きな犯罪は見逃してくれる。
法律よりも報道に配慮した捜査を得意とする。特に内部の不祥事にはことのほか寛容である。
結婚
看守付きの一戸建て監獄に入るようなもの。天
こ
-
周囲の人間が自分より不幸だと感じること。反
-
主に税金の受け皿となる機関。元役人の年金を支払っている。
さ
裁判
法律書に記載された悪のみを裁くこと。判例という過去のデータをあてがう作業。
裁判所
必要以上に時間と費用と苦労がかかることを分からせて、裁判を起こすことそのものをあきらめさせてくれる。だが、ここまで来ては後には引けないことも分からせてくれる。
し
市町村長
その地域で最も腹と脳味噌の黒い人。
自分の名前の入った大きなものを税金で作って満悦する人。
親族を役所の中で養う特権を持った人。
-
最も高貴で不可思議な集金システム。
せ
税金
国民が支払い、政治家と役人で分配する。誰のために?それは愚問である。
政治家
(死語)→政治屋参照。天
-
金を蒔き、票を収穫し、私腹を肥やし、権力を振りまく職業。
選挙
数多く人を騙したものが勝利するマネーゲーム。
た
大臣
国民の税金を最も無駄に使っている役職。仕事はしっかりと役人がしてくれる。
ち
町内会
酒を飲んで、去年と同じことを取り決める会。
地方自治体
地域の古株が植わっている。古株はもはや芽吹くこともない。
と
な
内閣総理大臣
法律上は国民の代表だが、国民に決定権はない人物。
議席を長く温めているとその内順番がやってくるらしい。発言に責任はなく、行動にも責任はない。
ひ
-
訪れる人に病原菌を分けてくれる施設。
あなたにも、きっと悪いところを探し出してくれるだろう。
ふ
ほ
法律
人を拘束し、国家を泥濘化するための仕組み。作った人間ですら理解できないもの。
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