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関西人の野望
The Aspiration of Kansai-jin
あなたは関西人を知っていますか?あなたが関西弁を使っているならそれで良いのです。でも、関西弁を使えないあなたは是非とも覚えてください。
関西人それは大いなる使命感を持った人々のこと。そう、我々こそ日本文化の発信地たらんと野望を胸に秘めています。
さあ、このページを読めばあなたも明日から関西人になれます。そして、次の犠牲者を増やしてください。
[ここから関西モードへ]
まず、ゆうて(言って)おくけど、関西弁ゆうても大阪弁、京都弁、そして、ワイ(わし)の住んどる滋賀にも独特の関西弁がある。まあ、細かいことは気にしたらあかんけど、実際にはちゃう(違う)ことを覚えといてや。
たこ焼きが好きやぁ?そんなもん、あたりまえや。ほんで、阪神タイガースが好っきゃねん。まあ、近鉄、ブルーウェーブも許される。しかーし、巨人はあかん。もし、大阪の街を「G」と描いた帽子をかぶって歩いとったら、道頓堀に浮かぶことになる。うんうん、ほんま(本当)やで。
ほんでなぁ、思い違いもはなはだしいのが、いつも何でも「やんけぇ」とか「ワレ」なんてゆうとらん。基本的に関西弁の単語で敬語は難しい。発音は当然身に染みついとるからしゃあない(仕方ない)けどな。せやから、親しい間柄やないと使わん言葉も多いので要注意や。
そして、男と女では言葉が違うことにも要注意やで。ハッキリゆうて、女が語尾に「や」は付けへん(つけない)。もちろん、「やんけぇ」も「やんかぁ」やなぁ。
最近の若者がつかわんような言葉もあるので、それらはここでもつかわんようにするわ。まあ、気楽に読んでみてや。
[基本用語(1)人物]
一人称 | (男)ワシ、ワイ(どちらも、はっきり言って品がない。むやみに使うべきではない)
(女)ウチ、ワタイ(ウチはかわいらしいが、ワタイはおばはんやな)
(例)ワイは大阪に住んどる(住んでいる)/ウチは京都に住んでんねん |
二人称 | (男)お前(親しい人か怒っている時)、アンタ(やや相手をなめている)、オノレ(ちょっと怒ってる)、オンドレ(脅し)
(女)アンタ(親しい人か相手を下に見て)
(例)アンタの名前はなんちゅうんや?(あなたの名前は何ですか?) |
三人称 | 特にないかな |
一々、ワシとかアンタとかを付けて話すことは余りない。怒ったときに脅しを利かすためには効果がある。「なんじゃ、ワレ!」(男)とか「何ゆうてんの、アンタ」(女)てゆうときやな。
まあ、意識しているときしか使わへんな。でも、基本やからしゃあないわな。
[基本用語(2)あいさつ]
朝 | おはよう(「よ」にアクセント) |
昼 | こんにちは(「こ」「は」にアクセント) |
夜 | こんばんは(「こ」「ば」「は」をやや強く発音する) |
すいません | すんません(丁寧に聞こえる) すんまへん(やや軽く聞こえる) 「えらい」を前に付けると「とても悪かった」という謝り方になる |
ありがとう | ありがとう(「とう」にアクセント) おおきに(「おお」はやや強く、まとめて発音する) |
「おはよう」もええ(良い)けど、「おはようさん」でもええなぁ。「こんにちは」は「こんちはー」って感じやな。「こんばんは」はリズム良く発音すると良い。
「ありがとう」は「おおきに」のほうが丁寧に聞こえる。女性には非常にかわいらしい表現やな。
[基本用語(3)よい・わるい」
肯定 | (男)そうやな、ほんまやな(あいづち)、ええなぁ、ええで、ええよ(前にアクセント)、かまへんで(相手の行動を許す)
(女)そやねぇ、ほんまやな(あいづち)、ええなぁ、ええよ、かまへんよ |
否定 | ええは(嫌そうに)、いやや、あかん(ダメ)、せえへん(しない) |
女は「わ」「よ」を語尾に置くことが多い。「ええわ」「いややわ」という場合、女が使うと可愛らしく柔らかい表現になる(「わ」にアクセント)けども、男が使う場合は強い否定で、言葉の感じもかなり突き放して(前にアクセント)聞こえる。
また、意味を強調するために言葉を重ねることは非常に多い。「ええよええよ」「あかんあかん」。
[強調表現]
ものごとを強調するために言葉を重ねるとゆうことを前にも書いたけど、自分の意志を強調するだけでないところが面白い。
例えば、とても白いということを「白い白い」とゆうてしまう。やや略して「白白い」と聞こえる。「うまい」(上手、美味しい)「おもろい」(面白い)「ほんま」(本当)「ちっこい」(小さい)なども、同様に強調する。もちろん、「ちっこい」も「小さい」も同じように強調する。
「むっちゃ」(めちゃくちゃ)を前に付けるとこれも強調になる。「むっちゃ白い」「むっちゃ大きい」。
[疑問文]
疑問の強調だろうか、「か」とか「け」を最後に付け足す。
「アホちゃう?」「アホちゃうか?」「アホちゃうけぇ?」(男)と強調の度合いが変化します。ちなみに、女は「け」は使わないから、「アホちゃうの?」てゆうわな。
[日常会話]
(男)最近、どないしてんねん (女)最近、どないしてんの? | 最近、どうしているの? |
(男)なんか、しんどいわ (女)なんや、しんどいねん | 何だか、疲れてます |
(男)そら、あかんで、きいつけや (女)そんなん、あかんで、きいつけな | それはいけないよ、気を付けないと |
(男)わかってんねやけど、仕事がいそがしゅうてなぁ (女)わかってんねんけど、仕事がいそがいんやわぁ | 分かってるけど、仕事がいそがしいんだ |
(男)ほうかぁ。ほしたら、今から息抜きに行かへんか? (女)ほんまにぃ。ほんなら、今から息抜きに行こうか? | そうなのか。それなら、今から息抜きしに行こうか? |
(男)せやなぁ。行こ行こ。楽しみやなぁ (女)そやね。行こかぁ。楽しみやわぁ | そうだね。行こう。楽しみだ |
右やろか、左やろか | 右かな、左かな |
どっちでもええでぇ | どちらでもいいよ |
ここやここや、はよ行こう | ここだ、ここだ。早く行こう |
(男)ほんま、むちゃむちゃごついなぁ (女)ほんま、むっちゃ大きいなぁ | 本当に、とっても大きいな |
ええ天気やなぁ。ねむたぁなってきたわ | 良い天気だね。眠たくなってきた |
あかんあかん、ほって帰るで | ダメだよ、置いて帰るよ |
今日は、つきおうてくれて、おおきに | 今日は、付き合ってくれて、ありがとう |
また、いこな | また、行こうね |
さて、こんなことでほんまに関西人になれるんやろかと、思ったアンタはするどい。やっぱ、こんなもんでは無理やな。やっぱし、ネイティブな関西弁に触れんとあかん。
そおゆうことで、関西を楽しんで欲しいなぁ。言葉に関しては微妙な質問に回答するさかい、遠慮のうメールちょうだい。
[ボケとツッコミ]
関西人が生まれながらに身につけているモノ。それが、ボケとツッコミや。これがホンマに奥が深い。
言葉は真似ができても、ツッコミの間合いは簡単に身に付くもんやない。関西人なら大抵小学生になるまでに身につけとる。
ボケというのは、ツッコミを誘うためのもんやから、相手に伝わらへんもんではボケにはならん。
それと同(おんな)じで、ツッコミをする場合は、相手のボケを読まんとあかん。そして、ツッコミをしながら更にボケるという連携技ができれば親友だ。
この時には「ボケ!」「ドアホ」っちゅう(って言う)言葉はツッコミのための道具のようなもんやな。そやから、こんな言葉に一々怒るヤツはいいひん(いない)。
ボケはとことん「ボケ!」とゆわれることに喜びを覚える。そのために関西人はボケるんやな。
ほんで、ツッコミは受けをしながらいつかボケ返してやる、ゆうて思とる。それに、ツッコミは条件反射みたいなもんやから、相手のボケる空気が分かった時点でツッコミの体勢に入ってしまう。
もし、相手がツッコミをしてくれなかったら、ただの暴言かバカになってしまう。もし、相手がボケなければツッコミをしようとしていた者(もん)はストレスを覚えるだろう。
そやから、関西人は日常をスムーズにするためにボケとツッコミをしているのである。そうして、独特の空気をお互いに共有することで、意識のレベルを共有し、親しみを与え会うのである。
[関西人になろう]
さて、手っ取り早く関西人になりきるために、あなたのブラウザを関西人にしてしまう方法があります。
それが、大阪弁変換Proxyサーバーなのです。
上記ページを参照し、ブラウザのプロキシを設定するか、表示フォームにURLを入力するとあっという間にすべてのページが大阪弁(関西弁)に早変わりします。