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Shurey's Scheme Works

Scheme Factory K2.0


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CONTENTS

壁紙を付ける
 (1)デスクトップ
 (2)ドキュメントウインドウ
 (3)アラート/ダイヤログボックス
 (4)ファインダー・ヘッダー
Progress Indicator に凝ってみる
Menu Bar を立体的に
Slider を格好良く
三角トグルを取り付ける
Little Arrows を取り付ける
リストの並べ替えボタン
Window shade Sound の作り方
Resource 共通の注意点


★はじめに

 K2スキームとは、Kaleidoscope v2.0 から新たに増えた機能を有しているスキームのことです。
 もっとも大きな変化がウインドウの形状を自由に変更できるようになった点です。それに伴い、様々な部分に細工ができるようになりました。
 Kaleidoscope v1.8 までに対応したスキームは K1 と呼ばれ、v2.0以降でも問題なく使用できます。

 さて、K2のリソースの特徴は cinf と wnd# の2つが新しく加わったことです。
 cinf は cicn(小さな飾りパーツ)と ppat(テクスチャや壁紙)でデザインしたものをどのように張り付けるか決めるものです。
 wnd# は cicn で作成したデザインをウィンドウに配置する位置を指定するために使います。

 しかし、いきなりウインドウを作るのは大変な作業です。
 そこで、まずは各部分ごとに ResEdit を使用してスキームをアップグレードしていく方法を紹介していきます。

 Designer's Studio(以下DS)で作成したスキームを使って、少しずつK2スキームへ近づくための手ほどきをしてみましょう。
 このページでは、必要な部分だけを取り入れることで新しい機能を実現しますので、好きなところから始めてください。

 

参考になるページ

(K1)スキーム全般の解説は jinsan の「Creating Color Scheme for Schemers」が非常に詳しいです。(Mac Power 連載記事)
(K2)emi☆さんも「color scheme lesson」を MacLife で連載中です。

 

必要なソフトウェア

 ResEdit(フリー。アップル純正のリソースエディタ。)
 Designer's Studio(シェアウェア。未登録の場合、30分毎に保存して終了しなければならないが、何度でも使える)

 それぞれは「Utilities for Scheme」からダウンロードしてください。

 

用語の定義

 アクティブ(Active)・・・ウインドウが選択された状態
 インアクティブ(Inactive)・・・選択されたウインドウ以外

 

主なリソース

 icl8・・・32x32の256色アイコン
 icl4・・・32x32の16色アイコン(不要)
 ics8・・・16x16の256色アイコンとパーツ
 ics4・・・16x16の16色アイコン(不要)
 ICN#・・・32x32の2色アイコンとマスクデータ
 ics#・・・32x32の2色アイコンとマスクデータ
 icns・・・32x32と16x16のフルカラーアイコンデータとアルファマスク

 cicn・・・フルカラーとB&W(2色)のパーツ
 ppat・・・フルカラーのテクスチャパーツ

 cinf・・・ccicnのパーツに表示パターンやppatのテクスチャを指定
 wnd#・・・cicnで制作したウインドウのパーツを設定



★壁紙を付ける

 壁紙には ppat というリソースを使用します。
 この中には固有の番号を与えるだけでいいものもあります(17と42)し、好きな番号を与えて cinf でその番号を指定して使うものがあります。
 好きな番号と言っても、問題や混乱があるといけないので、できるだけ cinf と同じ番号を使用します。

 各項目で使用しているリソースはここにまとめてありますのでダウンロードしてください。
 [DOWNLOAD]

(1)デスクトップ

 これは実に簡単。ppat 17 を作るだけなのです。サイズも自由に作れますが、タイル状に並ぶことを考慮する必要があります。
 ただ、注意がいるのはデスクトップに並んだアイコンの名前の部分(ラベル)です。(OS8.5以降は黒地が透けている)
 アイコンラベルは cicn -9552 に文字色と背景色を置きます。それと対になるのが cinf -9552 です。

 左の図は、cinf -9552 の例です。下に紹介するリソースをダウンロードしてResEditで内容を確認してみてください。
 (注:内容の確認にはリソース内に TMPL #cinf が必要です。)

 cicn と ppat を組み合わせて使う場合や、cicn を引き延ばして配置するために、cinf を使って細かな指示を行います。
 これについては「メニューバー」の項目で解説します。

 文字色は Text Pixel で指定した位置から持ってきます。x/y はそれぞれ上と左からの位置を示していて、端が0なので1は2つ目の位置ということになります。
 背景色は Background Pixel です。これも文字色と同様で、この場合は最も左上の点を参照しています。

 基本的にはここまでで良いのですが、Background Pattern ID を見てください。ここでは17という数字が入っています。これを0にすると背景色がラベルに表示されます。
 では、17とは何を示しているのでしょうか。そうです、これは ppat 17 を意味しています。もちろん、ppat -9552 など他のパターンを指定することもできます。ここでは、デスクトップパターン(壁紙)と同じものをラベルの背景に張り付けています。するとラベルが透過しているかのように壁紙が綺麗に見る状態で、ラベルの文字だけが表示されます。

使用するリソース:ppat17Desktop Patternデスクトップの壁紙
cicn-9552Desktop Text Color And Background文字色と背景色の指定
cinf-9552Desktop Text Color And Background色の座標や壁紙の設定

(2)ドキュメントウインドウ

 ウインドウ内の設定は cicn で文字色と背景色を決めます。背景に模様を付けたいときに cinf の Background Pattern ID で ppat を指定します。
 ID は好きな番号が選べますので、ppat は同じ番号でなくても使えます。デスクトップの壁紙と同じ模様にしたい場合、ID に 17 を指定すれば良いのです。
 cicn と cinf は必ずペアで用意します。ppat を使用しない場合、IDは0です。
  -9551 がウインドウの背景色とアイコンの名前の文字色です。
 -9550 から -9548 はリスト表示の場合に使用します。 -9550 はソートの対象でない部分の文字色と背景色、 -9549 はソートの対象となる部分の背景色、 -9548 がソートしたリストの行間線の色です。

 ppat は変化が分かりやすいように色を付けてみました。ppat があるときとないときと、またそれぞれどこが変化するか確認してみてください。

 [TIPS]
 ウインドウ内の色や壁紙はアクティブとインアクティブでは変化をしません。
 それらの色や柄との兼ね合いは常に意識する必要があります。

使用するリソース:cicn-9551Icon View Background Color
-9550List View Non-Sort Color
-9549List View Sort Color
-9548List View Divider Line Color
cinf-9551Icon View Background ColorWindow内の文字色と背景色の指定
-9550List View Non-Sort Colorリスト表示の文字色と背景色
-9549List View Sort Colorソート部分の背景色
-9548List View Divider Line Colorリスト表示の行間線の色
ppat-9551Desktop Pattern
-9550List View Non-Sort Color
-9549List View Sort Color
-9548List View Divider Line Color

 [TIPS]
 ファインダーの「情報を見る」で表示されるアイコンの情報ウィンドウで、ファイル名を表示する部分と、コメントの部分は文字色が黒になります。
 その背景色に cicn -9551 の色、すなわちウインドウの背景色が割り当てられます。そのため、黒っぽい背景色だと文字が見えなくなります。
 また、コメントの中を一度クリックすると、ウインドウの壁紙がファイル名の表示部分の背景になります。(これは現段階の問題点です)

(3)アラート/ダイヤログボックス

 DSでは dctb -14336 使って文字の色とバックグラウンドの色を設定しています。(アクティブもインアクティブも同じ)
 ここでは dctb -14336 に替わって、cicn -9776/-9775 を使用することになります。そうすれば、アクティブとインアクティブで文字色とバックグラウンド色が変化します。
 アラートやダイヤログの壁紙は cinf -9776 で設定します。
 ppat は分かりやすいように cinf と同じ ID を使用します。

 OS8.5以前は -9774 でアラート、-9776 でダイヤログの設定をしていました。

使用するリソース:cicn-9776Active Alert/Dialog Background
-9775Inactive Alert/Dialog Background
cinf-9776Active Alert/Dialog Background
-9775Inactive Alert/Dialog Background
ppat-9776Active Alert/Dialog Background
-9775Inactive Alert/Dialog Background
不要になるリソース:dctb-14336Dialog Colorcicn -9776/-9775 に置き換え
-14320Dialog全く不要となる

 さて、壁紙はこれだけでいいのですが、DS 1.6 ではK2のアラートやダイヤログのアイコンに対応していないのです。
 これは MacOS 8.5 の仕様変更が原因です。cicn から icl8 へそれぞれ変更されています。

以前のリソース:cicn0Alert Stop Icon危険を警告するアイコン
1Alert Note Iconメッセージのアイコン
2Alert Caution Icon注意を促すアイコン

 通常のアイコンと同じ icl8 のリソース -3822〜-3820 を使用します。並ぶ順番も変わっていますので、cicn からコピーするときは注意してください。
 [TIPS]
 DS を使ってこのアイコンを作った場合、なぜかB&Wとマスクが保存されないことがあります。その状態だと、アイコンが表示されません。ResEdit を使って再度 B&W とマスクを設定し直してください。

8.5以降のリソース:icl8-3822Alert Stop Icon危険を警告するアイコン
-3821Alert Caution Icon注意を促すアイコン
-3820Alert Note Iconメッセージのアイコン

(4)ファインダー・ヘッダー

 ファインダー・ヘッダーとはウインドウ上部にあるフォルダ名の下、「7 項目、500MB 空き」などと書かれている部分のことです。
 DS を使っていれば、cicn -14311-14312 は設定済のはずですね。
 それぞれ、Active と Inactive の文字色と文字の影、背景色を指定していました。
 しかし、ここにも壁紙を張ることができる。その場合、上記の2つのリソースは使わず、cicn -9567-9568 を使用します。そして、対になるのは cinf -9567-9568 です。

 cinf では、文字色は Text Pixel、背景色は Background Pixel、文字の影は Embossing Pixel の項目で設定します。

 -9568 の Inactive 時のリソースはなくてもかまいません。その時は Active 時のリソースがそのまま使用されます。

 ppat は任意に設定することができます。

使用するリソース:cicn-9568Inactive Header
-9567Active Header
cinf-9568Inactive Header
-9567Active Header
ppat-9568Inactive Headerppat は cinf で ID を指定した場合に使います。
すでに他の部分で使った ppat を使う場合には必要ありません。
-9567Active Header

 通常、ppat の ID を cinf に設定するとヘッダー全体にその壁紙が張り付けられます。すると、cicn で設定した背景色は見えないことになります。

 ヘッダーの周囲に枠を表示するように設定するときなど、壁紙を周囲から少し離して張り付けることができるのです。
 その時には cinf の Corner Size、Side Thickness の項目を使用します。それぞれ同じ数字を入れると周囲に cicn の背景色がうまく出てきます。

   [TIPS]
 ファインダー・ヘッダーはアップルメニューの「このコンピュータについて」で表示される画面にも使われていますが、こちらは縦の幅がかなり大きくなっています。そのため、横に引き延ばした絵柄の場合、縦にそれが段になって並んでしまいます。
 そんなときは、ppat を縦長に設定し直すなど上下のつながりを考慮しましょう。


★Progress Indicator に凝ってみる

 プログレス・インジケーター。ようするにコピーするときに出る棒グラフみたいなやつです。

(1)一般的なプログレス・バー


 これが一般的なプログレス・バー(上)と準備中(下)の状態です。
 散髪屋のような準備中サインがクルクル動いて、次に上のバーが左から右へと動くようになっています。
 この準備中の場合、実際には絵が左から右へスクロールしているため、(2)のように ppat -10064 にイチゴを書くとイチゴが左から右へと飛んでいきます。
 プログレス・バーはリソースの真ん中から引き延ばされて行きます。

使用するリソース:cicn-10224Progress Indicator Track外枠と空の部分
-10223Progress Indicator進捗度を示す部分
ppat-10064Progress Step準備中の時
 

(2)プログレス・メーター


 これは(1)のリソースを使って、見た目を工夫しました。
 小さなイチゴが左端から右端までオイルメーターのように動いていきます。
 引き延ばされる部分とそうでない部分があるため、2つのリソースが接する引き延ばされない部分を利用しています。
 cicn -10224 は左の3列目から5列目にアイコンの右半分を書いていて、6列目が引き延ばされる部分です。
 cicn -10223 は右の3列目から6列目にアイコンの左半分を書いています。これも隣の7列目が引き延ばされる部分になっています。
 ppat -10064 は斜めのストライプから、イチゴ柄にしただけです。(3)の cicn -10079 と同じものです。

使用するリソース:

[DOWNLOAD]

cicn-10224Progress Indicator Track外枠とメーター部分の右半分
-10223Progress Indicatorメーター部分の左半分と中心線
ppat-10064Progress Step準備中の時

(3)絵の入ったプログレス・バー


 今度は上のバーに絵を入れてみたいと思います。
 イチゴが左からバーの延びと一緒に少しずつ現れます。
 cicn と cicf は対になっています。最小セットは cicn -10080〜-10078(cicfも同様)と ppat -10080 です。
 cicn -10080以外は横幅を変えて繰り返しパターンの大きさを調整できます。

 プログレス・バーはパターンが繰り返し使用されます。
 また、アクティブ状態だけでなく、インアクティブも設定することができます。(しなくても良い)

 ppat は4つの step を用意するとそれぞれが切り替わって表示されますが、step 1 だけを用意すると左から右へとアニメーションしてくれます。

使用するリソース:

[DOWNLOAD]

cicn-10080Progress Indicator Frame枠の部分
-10079Full Progress Indicator Section進捗度を示す部分
-10078Progress Indicator Track空の下地
-10077Inactive Progress Indicator Frame
-10076Inactive Full Progress Indicator Section
-10075Inactive Progress Indicator Track
cicf-10080Progress Indicator Frame対応する
cicnの
表示範囲を
定める
-10079Full Progress Indicator Section
-10078Progress Indicator Track
-10077Inactive Progress Indicator Frame
-10076Inactive Full Progress Indicator Section
-10075Inactive Progress Indicator Track
ppat-10080(〜-10077)Progress Step 1-4準備中のアニメーション
-10076(〜-10072)Inactive Progress Step 1-4


★Menu Bar を立体的に

 リソースはこちらでまとめてダウンロードしてください。[DOWNLOAD]

(1)メニューバー

 cicn と cinf のペアで3つのリソースを作ります。メニューバー(-12240)、ボタンを押す前(-12239)と押した状態(-12238)です。
 DS で作った後だと、これらパーツはすでにありますので、必要なものだけ作っても大丈夫です。

 メニューバーは22*22のサイズで作ってみました。周囲の10ドットがメニューバーに反映されます。
 中央に文字色と文字の影、引き延ばす背景色を置いています。
 今回は cicn と cinf の関係を -12240 を使って見てみましょう。

cicncinf
Corner Size104つ角の描画部分
Side Thickness10周囲の描画幅
Tile Sides00: Stretch/1: Tile
Pattern Anchor00〜4: タイルの開始位置
Background Pattern ID0ppat リソース番号
Background Pixel (y)10背景色
Background Pixel (x)11
Text Pixel (y)10文字色
Text Pixel (x)10
Embossing Pixel (y)11影色
Embossing Pixel (x)11
 実はメニューバーの幅は20ドットなので、このリソースの場合、横には延びますが縦に延びる部分がありません。

 Corner Size と Side Thickness は5で十分に同じ働きをすることになります。
 これらを5と2に設定すると赤線の領域が境目となり、外に cicn リソース、内には Background Pattern ID で設定した ppat が描画されます。数字を逆に設定しても同じようになってしまうのは不思議なところ。
 この2項目は同じ数字にするのが一般的です。

 Tile Sides は cicn のパターンをストレッチ(引き延ばし)するかタイル(繰り返し)にするかを選びます。0なら引き延ばし、1ならタイル状になりますので縦ストライプもできます。

 Pattern Anchor はタイルを貼っていく起点です。0は無指定。1は左上の角、2は右上、3は左下、4は右下となります。

 Background Pattern ID は Corner Size と Side Thickness の内側に張り付けられる ppat の番号です。

 Pixel は左から右へ、(x) が0から座標を取っています。(y)は上から下へ0から座標を取ります。
 Background Pixel は ppat を使わないときに Corner Size と Side Thickness の内側に塗られる背景色です。
 Text Pixel は文字の色で、Embossing Pixel は文字の左下に影を付ける色です。このエンボスを文字より暗い色にすると影に見え、明るい色にすると文字を刻んだように窪んで見えます。

 さて、あと2つのリソースも理屈は同じです。大きさは16*16で作ってみました。
 四角くしましたが、丸でも作れます。マスクを外した部分にはメニューバーがかかれます。イチゴのスキームはそのようになっています。

 
使用するリソース:cicn-12240Menu Barメニューバー
-12239Menu Bar Itemメニュー項目
-12238Selected Menu Bar Item押した状態

(2)アプリケーションメニュー・グリッド

 OS8.5 からメニューバーの右にあるアプリケーションメニューがメニューバーから分離するようになりました。その横に、アプリケーションメニューの幅を変更するためのグリッドが設けられています。
 そのグリッドは自動的にデザインされますが、下のリソースを使って立体的にデザインすることができます。

使用するリソース:cicn-12231Application Menu Gripアプリケーション
メニュー左の
境界線
-12230Pressed Application Menu Grip
-12229Inactive Application Menu Grip

(3)プルダウンメニュー

 こちらは5つのリソースを使用します。
 cicn -12237 でメニューバーから下に延びるプルダウンメニューをデザインします。
 cicn -12236 はメニュー項目の上にマウスがあるときに使用されるデザイン。(注:左右1ドット-12237より小さく表示されます。)
 cicn -12235 が抜けていますが、これはメニュー項目の間にあるセパレーター(仕切線)です。DS でデザインした場合、メニューバーのデザイン(cicn -12288)に含まれていますので、-12235がないときはそれがそのまま使用されます。
 cicn -12234 はプルダウンメニューから2段階目に現れるメニュー(ソロ・メニュー)に使用されます。(-12237 との違いはメニューからつながって下がっていないため、上辺も独立したデザインにします)また、ポップアップボタンにも使用されていますが、項目の選択時には -12236 が使われます。
 cicn -12233 はソロ・メニューの項目選択時に使われます。

 [TIPS]
 -12237 や -12234 がプルダウンメニューとして表示されたとき、右と下に1ドットの影がつきます。
 そのためか、cicn -12235 は左右対称ではなく、右に1ドット余分があります。影を描く部分を含めてパーツを作成します。

使用するリソース:cicn-12237Pull Down Menu Background
-12236Selected Pull Down Menu Item
-12235Divider Line
-12234Solo Menu Background
-12233Selected Solo Menu Background


★Slider を格好良く

 イチゴで作ってみました。スライドするトグルとレールの部分になっています。
 トグルは cicn -10141 に4つの状態を作り込みます。
 レールは cicn -10144、-10143、-10142 に作り込んでいきます。

 右の図は cicn -10141 です。4つのイチゴが並んでいます。
 上から(1)インアクティブ、(2)アクティブ、(3)押さえたトグル、(4)残像が残るときの動く方のトグルです。それぞれ15*16のサイズになっています。

 cicn -10144 〜 -10142 はそれぞれ、インアクティブ、アクティブ、押さえた状態になっています。
 -10143 が両端が切れて見えますが、これは小さくなっているためで、この例では -10142 と同じものを使っています。

 cicn -10139、-10140 はスライダーの下にある目盛りの部分です。横幅は変更できますが、縦幅は7ドットまで。

使用するリソース:

[DOWNLOAD]

cicn-10144Inactive Down Pointing Slider Track
-10143Down Pointing Slider Track
-10142Pressed Down Pointing Slider Track
-10141Down Pointing Slider Thumbs
-10140Inactive Horizontal Slider Tick
-10139Horizontal Slider Tick
cinf-10144Inactive Down Pointing Slider Track
-10143Down Pointing Slider Track
-10142Pressed Down Pointing Slider Track

 実はこの他に上向き、左右と3つのスライダーのセットがあります。でも、あまり使いそうにないので、ここでは省略します。


★三角トグルを取り付ける

 リスト表示の時に、フォルダを開くための三角トグルです。
 DSでは、右向き(3000)、下向き(3001)、左向き(3002)の cicn リソースを作ることが出来ます。

使用するリソース:cicn3000Right Facing Triangle
3001Down Facing Triangle
3002Left Facing Triangle

 これを次のリソースを使うことでアニメーションにすることができます。(その場合、上記のリソースは不要です)
 右向きと下向きだけになりますが、右向きを例にして解説します。
 cicn -10111 がアクティブ、-10112 はインアクティブ、-10110 は押したときのリソースです。
 -10109〜-10105 はクリックした後のアニメーション部分です。実質、アニメーションは-10110(押したとき)から始まります。

 同様に、cicn -10104、-10103 は下向き矢印。-10102 〜 -10097 は下向きから右向きになるまでのアニメーション部分ということになります。

 これらアニメーション部分のリソースは必要な分だけでよいので、右、右下、下の3コマのアニメーションならば、-10109 に右下向きのトグルを描くだけなので、他のリソースは不要になります。

 通常は三角で表されますが、形は様々に作り替えることができます。縦横のサイズも変更可能です。
 形が変化するもの、色が変化するもの、消えて現れるものなどアイデア次第で面白くなります。

使用するリソース:

[DOWNLOAD]

cicn-10112Inactive Right Pointing Disclosure Triangle
-10111Right Pointing Disclosure Triangle
-10110Pressed Right Pointing Disclosure Triangle
-10109Disclosure Triangle Animation
-10108Disclosure Triangle Animation
-10107Disclosure Triangle Animation
-10106Disclosure Triangle Animation
-10105Disclosure Triangle Animation
-10104Inactive Down Pointing Disclosure Triangle
-10103Down Pointing Disclosure Triangle
-10102Pressed Down Pointing Disclosure Triangle
-10101Disclosure Triangle Animation
-10100Disclosure Triangle Animation
-10099Disclosure Triangle Animation
-10098Disclosure Triangle Animation
-10097Disclosure Triangle Animation


★Little Arrows を取り付ける

 選択項目を上下に移動させるときなどに使用する小さな上下ボタンです。
 以下のcicnリソースを3つ足すだけで取り付けることができます。

使用するリソース:

[DOWNLOAD]

cicn-10048Inactive Little Arrows
-10047Little Arrows
-10046Pressed Up Little Arrow
-10045Pressed Down Little Arrow

 ボタンの全体をアクティブ(-10047)とインアクティブ(-10048)と作ります。基本は13*23のサイズで、上下のボタンは縦12ドットのうち1ドットが重なった状態になっています。
 ボタンのサイズを変更する時は、中心の1ドットのラインから上下に同じ大きさになるようにしましょう。

 上下のボタンはそれぞれ別のリソースになっています。が、サイズはボタン全体の大きさと同じにします。マスクを使って必要な部分だけを差し替えるようになっています。
 上や下のボタンの押す範囲は cicn -10046 と -10045 のマスクと同じ範囲になっています差し替わる絵の部分が押すことのできる部分というわけです。上と下で範囲が重なっている場合は下の範囲(-10045のマスク)が優先されます。

 こんなスイッチも作れますが、実際にはこのように全体の画像を変化させることはできません。(全体を差し替えるようにマスクを掛けると下にしか反応しなくなりました。)
 14*25のサイズでリソースを用意しました。[DOWNLOAD]


★リストの並べ替えボタン

 リスト表示のときにウインドウの右上に表示される三角の並べ替えボタンを作りましょう。
 といっても、ボタンの枠はリストの項目のデザインがそのまま適用されます。
 作るのは内側の三角(段々)のデザインになります。

 ここでは、三角(段々)をイチゴにしたリソースを見てみましょう。
 ics8 -20791 が大から小へ逆順に並べるときのマーク、-20790 が小から大への正順に並べるときのマークです。
 ics# にはそれぞれの2色(B&W)のアイコンとマスクデータが入っています。(マスクがないとアイコンは表示されない。)
 -20271 はおまけです。OS 8.5 から見かけるようになったヘルプ呼び出しようのアイコンです。ファイルを開くときのダイヤログなどに見られます。

使用するリソース:

[DOWNLOAD]

ics8-20791Descending Sort Order
-20790Ascending Sort Order
-20271Help Icon
ics#-20791Descending Sort Order
-20790Ascending Sort Order
-20271Help Icon


★Window Shade Sound の作り方

 AIFF ファイルなど元になるファイルを用意します。これをムービープレイヤーに読み込み、「ファイル−書き出し」で「サウンドから System7用サウンド」で保存します。
 そのサウンドファイルをResEditで開くと「snd」があります。これを開くと #128のデータがあります。これがサウンドのリソースです。
 このサウンド・リソースは Open用と Close用の2つ用意して、Scheme ファイルにコピーします。
 リソースの情報を開いてそれぞれ、-14336、-14335に番号を変更し、Attributes の System Heap と Purgeable をチェックしておきましょう。

 もちろん、それぞれ違うサウンドを設定することもできます。

使用するリソース:snd-14336Close時のサウンド
-14335Open時のサウンド


★Resource 共通の注意点

 

cicn

 cicn -9551:この色が情報を見るのウインドウ内で、ファイル名の背景に使用されるため、(文字が黒で固定されているため)文字が見えなくなる。

 Resurrection(フリーのリソースエディタ)を使用すると、ResEdit で編集ができなくなるので注意。

 

Colr

 Colr 129:K2用のウインドウ制作時、DS を使用して保存すると、スキームが Kaleidoscope で使えない事態が起きる。
 これはColr 129が消されてしまうために起きる。PinkElephant で保存をし直せば Colr リソースを作り直してくれるが一時的な解決でしかない。
 ResEdit で Colr 129 を開き、一番下にある Reserved の項目を「00」にすれば消えることがない。(Pink Elephant で直した場合「00 00 00」になっている)<抜刀斎殿に感謝

 PinkElephant で cicn の編集を行うとリソースの名称が消えてしまう。

 Colr 129:Extended scroll bar arrows を True にするとスクロールバーがクリックに反応して変化しないようになる。(Pressed の画像が表示されない)

 

ppat

 ResEdit のメニューでリソースを新規に追加した場合、System Heap と Purgeable がオフになっているので、これをオンにすること。

 同じ ppat は cinf の Background pattern ID を同じにすれば共有できるので1つあれば良い。

 

snd

 Attributes の System Heap と Purgeable をオンにしておくこと。


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