【v2.0における表記の変更点】
☆換算率表をドロップしたときのチェック項目を少なくし、単位系を切り換えて単位を読み込むときにチェックを行うのに伴い、下記の変更を行いました。
☆ステータス行で、読込行数を読込単位数に変更。読み込みたい単位の数を指定しています。単位数より大きな数字を設定しても最大数を読み込んで処理します。
☆スペーサーを記号「-」で判別。空の行を作成していましたが、行の頭に「-」があるかどうかで処理します。
☆コメント行の導入。記号「#」を行の頭に置くことで、その行をコメントアウトすることができます。その行はないものとして読み飛ばします。(記録はされますが、単位系を呼び出したときに処理を飛ばします。)
☆通貨、任意、数式は5つの単位までしか設定できませんでしたが、自由に個数を設定できるようになりました。
☆optionキーを押しながらメニューのユーザー設定を選ぶとリソースのテキスト出力が可能になりました。
単位系 | リソース名 | サンプルファイル |
---|---|---|
尺 度 | UnitLength | UnitLength |
面 積 | UnitSquare | UnitSquare |
容 積 | UnitCube | UnitCube |
質 量 | UnitWeight | UnitWeight |
速 度 | UnitSpeed | UnitSpeed |
時 間 | UnitTime | UnitTime |
温 度 | UnitTemper | UnitTemper |
情報量 | UnitInformation | UnitInformation |
通 貨 | UnitMoney | UnitMoney |
任 意 | UnitUser | |
数 式 | UnitExpression | |
(複合型) | UnitAll | UnitAll |
テキストファイルをドロップすると初期設定ファイル内に新しい換算率表を保存します。この換算率表は常に内蔵の換算率表よりも優先されます。
換算率表の置き換えは必ず上書きされますので、単位の追加・削除の場合でも必要な単位を全て記述する必要があります。(付属のサンプルテキストを修正して使ってください)
ファイル名に上記の表で示したリソース名が含まれていれば、その前後に文字を足しても読み込むことが可能です。(例:UnitLength2、UnitSpeed仕事用)
サンプルファイルはMacintosh用テキストファイルのため拡張子がありません。Windowsマシンでクリックしても正しく開かない可能性があります。
【特殊な記号について】
「#」を行の頭に付ければ、その行を読み飛ばします。コメント行や一時的に使用しない単位の行に使います。
「-」を行の頭に付けると、その行はスペーサーとしてボタンに反映されます。
【通常の換算率表】
1:24,6 2:#メートル法 3:Å,,オングストローム,0.0000000001 4:nm,,ナノメートル,0.000000001 5:μm,,マイクロメートル,0.000001 6:mm,,ミリメートル,0.001 7:cm,,センチメートル,0.01 8:m,,メートル,1 9:km,,キロメートル,1000 10:- 11:#尺貫法 12:分,,ぶ,0.1/33 13:寸,,すん,1/33 14:尺,,しゃく,10/33(以下省略) |
サンプルファイル
上記換算率表には行番号を付してありますが、実際には付けないでください。
表内にはステータス部、単位行、スペーサー行の3つの区分があります。
ステータス部 | |
1行目: | 「読取単位数,標準単位」
行頭…「#」を付加すると置き換えは行わず、ユーザー設定値の削除を行います。 標準単位…最初の単位を1番目として、標準単位に設定したい単位の順位。
上記例では、単位の読込数は24個まで、標準単位は(8行目にある)6番目の「m」ということになります。 |
コメント行 | |
2行目: | 「#」…行頭に付けると、その行を読み飛ばします。 |
スペーサー行 | |
10行目: | 「-」…スペーサー(単位の切換ボタンで表示される区切り線) |
単位行 | |
9行目: | 「単位名称,単位記号,読み方,換算率,国表記」 単位名称…単位切換ボタンに表示される単位の名称。 単位記号…例示に使用する単位記号。空白の場合は単位名称を使う。 読み方…単位名称の読み方や説明書き。単位切換ボタンに表示される。
換算率…標準の単位に対する倍率で表示。 国表記…同じ名称の単位がある場合に、それを区別するため使用。 単位記号、国表記は省略可能。 |
【時間】
1:7,5 2:秒,s,びょう,1 3:分,min,ふん,60 4:時間,h,じかん,3600 5:日,,にち,86400 6:- 7:月,,つき,86400*30,1 8:年,年,ねん,86400*365,12 9:閏年,年,うるうどし,86400*366,12 |
ステータス部 | |
1行目: | 「読取単位数,標準単位」 通常の単位と同じです。この例では5番目の「月」が標準単位になります。 |
単位行 | |
2行目: | 「単位名称,単位記号,読み方,換算率」 通常の単位と同じです。 |
7行目: | 「単位名称,単位記号,読み方,換算率1,換算率2」
換算率1…秒を基準にした換算率 |
【通貨、任意】
1:5,1,http://quote.yahoo.co.jp/m3?u,2001.4.10 2:¥,,えん:日本,1 3:$,,ドル:米国,0.008016 4:EURO,,ユーロ:欧州,0.008946 5:£,,ポンド:英国,0.005549 6:Fr,,フラン:仏国,0.058692 |
ステータス部 | |
1行目: | 「読取単位数,標準単位,URL,更新日」
URL…参照画面を呼び出すためのURL |
単位行 | |
2行目: | 「単位名称,単位記号,読み方,換算率」
単位名称…「-」を記述すればスペーサーになります。 |
【温度、数式】
1:4,1 2:℃,,摂氏温度,0 3:・,,華氏温度,℃*1.8+32,(・-32)/1.8 4:K,,絶対温度,℃+273.15,K-273.15 5:R,,列子温度,℃*80/100,R*100/80 |
ステータス部 | |
1行目: | 「読取単位数,標準単位,URL,更新日」 標準単位…「1」に固定。 URL…数式の場合のみ。 更新日…数式の場合、設定画面で更新した日付を表示。 |
単位行 | |
2行目: | 「単位名称,単位記号,読み方,標準値」 単位行の1行目はかならず標準単位の行とする。 標準値…例示に使用する計算の基準となる数値。 |
3行目: | 「単位名称,単位記号,読み方,換算式,逆算式」 単位名称…「-」を記述すればスペーサーとなる。 換算式…「x」または標準単位記号に数値を代入し、その行の単位に換算するための式。 逆算式…「x」またはその行の単位記号に数値を代入し、標準単位へ換算するための式。 |
【複合型】
「UnitAll」というファイル名を使い、複数の単位系を1つのテキストファイルにしたもので、一括して換算率表を置き換えます。
1:UnitLength 2:2,1 3:Å,,オングストローム,0.0000000001 4:nm,,ナノメートル,0.000000001 5: 6:UnitSquare 7:2,1 8:・,,平方ミリメートル,0.000001 9:・,,平方センチメートル,0.0001 |
サンプルファイル
1つの単位系のデータの上に単位系のリソース名を記述します。そこから次の単位系リソース名までを個別の単位系ファイルと同じように処理しています。
変更が必要な単位系のみ記述すれば、その単位系だけが置き換えされます。
単位系表記部 | |
1行目: | 置き換える単位系を示しています。 |
ステータス部 | |
2行目: | 各単位系の記述方法に同じ |
単位行 | |
3行目: | 各単位系の記述方法に同じ |
5行目: | 空白行を入れて次の単位系と見分けやすくしていますが、処理上は必要ではありません。 |
【換算率表の配布について】
作成した換算率表は、使用の適正を確認した後、自由に配布することができます。
ただし、将来において、換算率表のフォーマットを変更する可能性もありますので、その適正を保証するものではありません。動作確認をしたバージョンを添えておくと良いでしょう。