谷と川を抜けるとまた小道があった。 光が降り注ぎ明るく道を照らしているが、周囲は闇が覆っている。
しばらく進むと、前方に1匹の狼が道を塞ぐように立っていた。 灰色の毛皮がキラキラと光り、その眼光はするどく赤く血のように燃えている。 その大きな体は、いつでも動けるバネのような筋肉に覆われているのだろう。 じっとあなたの動きを観察しているようだ。
灰色の狼(3/3)