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Deck Construction


[1Deck 構築の基礎]

1Deck 構築の基礎

Deck の枚数

Duel をする前に Deck を準備しなければならない。
公式ルールや大会ルールによってカードの使用制限がある。まずは、公式の基本ルールに従ってカードを選ぶことにする。

最低限40枚以上のカードを使うことが基本ルールにも明記されているが、60枚前後で1組の Deck を組み上げる方法が一般的だ。
トーナメントルールでは、60枚の Deck と 15枚のSide Board(予備カード)を用意することができ、ゲーム終了後は、Deck と Side Board の間でのみカードを入れ替えることが許されている。

カードには様々な役割があるため、これを分かりやすく次のように配分して考える。

blockの
分類
block 1 block 2 block 3
Land Creature Spell
pocket 1 Land 大型 Creature Artifact
Enchantment
Sorcery
Instant
pocket 2 Land 中型 Creature
pocket 3 Land 小型 Creature
pocket 4 Land 小型 Creature
pocket 5 Land 防御 Creature
Side Board 15枚以下

注意
1 Deck に同種(同名)のカードは4枚までしか入れられない。Basic Land は何枚でも良い。
カード4枚を 1 pocket という単位で考える。そして、5 pocket を 1 block とし、3 block で 1 Deck を構築する。
また、Side Board (SB)として Duel の合間にカードの入れ換えを行うための予備カードを決めておくことができる。(15枚以下)

Land、Creature、その他の spell と分けたのはそれぞれの役割がハッキリと異なるからだ。
Land は全ての spell を使用するための mana を生産する。これは絶対に必要だが、これが多すぎても勝てない。3分の1が最適なバランスで、最も効率よく出すことができる。
Creature は敵を攻撃する最も一般的な手段である。Artifact Creature もこれに含んで考える。比較的、Creature の攻撃力を重視した配分とも言える。
そして、最後の block には、Creature をサポートするための spell を準備する。
2 block と 3 block の配分によって、Deck に特徴を持たせることができる。まずは、表のように Deck を組み、それから徐々に配分を変化させると良い。

大型 Creature とは大量の mana を casting cost として消費するものを指す。ここでは、5つ以上の mana を必要とするものとしよう。
中型 Creature も同様に casting cost で判別すると、3つから4つの mana で召喚できるものと言える。
そして、小型 Creature は casting cost が2以下の Creature である。
防御用 Creature とは Wall Creature(壁)のことを指しているが、他の Creature を代用してもよい。

この Creature の配分は序盤・中盤・終盤を意識して作成する。
序盤は mana を多く使えないため 小型 Creature を使用する。速攻型の Deck なら特にその配分を増やすと出せる確率も増える。序盤は数で勝負。
中盤以降は強力な中型・大型の Creature を出したり、小型 Creature を何枚も出すことができるようになる。中盤は力で勝負。

この基本パターンを軸に、Creature や他の spell の配分を操作することで、Deck に個性的な色づけを行うことができるのだ。


[関連用語]
pocket(ポケット) 同一カードの上限4枚を単位とした、Deck を組むための最低単位とされる。もちろん、基本的な考え方であって、これを無視して Deck を作ることも多い。
block(ブロック) Deck を構築するときの大まかな分類の考え方。なれてくると pocket 同様考える方が煩わしい。
Wall(壁) Creature の一種で Summon Wall と記されたカード。attack(攻撃)をすることができないが、多くの場合 toughness(防御力)を高く設定してあるため、守備に適したカード。
Side Board(サイドボード) 予備のカード。Deck と対にして使用し、1試合の合間に Deck と Side Board の間で同枚数のカードを入れ替えることが許される。1試合が 3 match (3本勝負)で行われる場合、2回の合間にカードの交換を行う。試合が終わると始めの状態に戻し、次の試合に挑む。
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配分による Deck の特徴

 Magic は敵 player の Life を減らすことを全ての目的とする。そして、自分の Life を減らさないことも重要である。
 Deck の特徴を考える時に、どれをどの目的で配分するかを決定する。

Creature を主力とする場合

Creature は attack と block が出来る。敵palyer に damage を与えるという主目的と、damage を受ける前に敵Creature を破壊するという目的がある。
速攻のために小型 Creature を増やしたり、特殊な能力や大きな power の Creature はもとより、Creature を補強するための spell(Enchant Creature、Enchantment、Artifact)も忘れてはならない。

直接 damage 攻撃をする場合

Creature で攻撃するよりも、spell を使って直接 damage を与える方が効率が良い。Sorcery、Instant を使って敵の Life を減らす。中盤になると一撃で敵を倒すことも可能となる。

守備を重視する場合

Artifact や Enchantment を多用して、敵の動きを封じたり、自己の Creature を補強しながら、攻撃の機会をうかがう。やり方によっては完全に敵の動きを封じる方法もある。

 これらデッキの特徴を考える時に、敵の特徴も考えて、それに対抗できるように全体や一部のカードを準備することもある。もちろん、Side Board も応急的に対策できるようにしておく。

Creature を主力とする敵

Creature の手数でしのぐ方法、spell で一度に多くの Creature を除去する方法、Creature の速攻で勝るか spell で早く多くの damage を与える方法などで対抗する。

直接 damage 攻撃をする敵

Enchantment を使用して敵の spell を封じたり、跳ね返す方法を取り入れる。必ず、対策カードを用意しておくこと。

守備を重視する敵

ともかく敵が陣形(combo)を整えるまでに速攻ができるようにする方法。必殺の combo を決められると手も足も出ないので、その決め手の1つでも崩せるようにする。

[関連用語]
Weenie Deck(ウイニー・デッキ) 小型Creature を使った速攻を最重要視した Deck の愛称。白の Creature がメインで使われる。

Lock Deck(ロック・デッキ)

 

Enchantment や特殊な Creature を駆使して combo を完成させると、敵の動きを完全に封じてしまう Deck の愛称。青の Deck にある。
Counterpost(カウンター・ポスト) Kjeldoran Outpost を核として青の counter系カードを組み込んだ Deck の愛称。counter カードで敵の spell を防ぎ、その間に小型 Creature を繰り出す。
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Color による特徴

 カードの色をもって Deck の特徴を色で把握する。これはかなり大まかだが、方向性を決める出発点でもある。
 そして、色によって相性があり、組み合わせるときは相性が良いように考え、敵対するときには相性の悪いものをぶつけるという具合だ。
 カードの裏を見ると、この絵のように5色の mana が円形に配列されている。これは相性の良いものが隣り合って並ぶようになっており、隣り合わない色が相性の悪い色ということになる。
 相性が良いとお互いに魔法の効果を増幅し、悪いと魔法の効果を打ち消すようなことが起こり易くなると考えればよい。
 例えば、黒色を中心に Deck を組む場合、赤色か青色を組み合わせると効果が高まるということ。ただ、赤色と青色は敵対する色なので、3色よりも2色で Deck を組む方が良いことが分かる。

 枚数と関連して考えると、一番効率よくなるのは単色(1色)の Deck である。しかし、これではその色の対策をされると手も足も出なくなる確率が非常に高くなる。
 それを補うためにもう1色を入れるのだ。しかし、3色になると Land も当然3種類以上必要となる。そうなると、今度は思った色のカードが効率よく使えなくなるのである。
 色のバランスによってもデッキの特徴は左右される。

 そして、それぞれの色には一定の特色を持ったカードが多く配分されている。これは色の特徴を作り出すためにカードの制作者が故意にそうしているのだ。
R Creature の攻撃力が高く、また直接の大damage を与えることもできる。しかし、防御が弱い。
U counter や奇抜なカードで敵の spell を封じるカードが多い。しかし、攻撃能力が低く、決定力にかける。
G mana を多く生むことが出来る。しかし、小型Creature が多く、その mana を効率よく使えない。
W 小型Craeture でありながら、特殊能力を併せ持つものが多い。また、敵の permanent に対する対策(防御)は強力。しかし、攻撃力が高いカードが少ない。
B Craeture は強力だが、逆に damage を食らうこともある。また、敵Creature を一掃できる spell もあるが、自分の Craeture にも一斉に damage を与えることが多い。

 これら特徴を補うように組み合わせることになる。また、敵に対してはこれを逆手に取る訳だ。
例えば、赤は攻撃力は高いが防御がめっぽう苦手である。そこで、白を組にして、damage を防いだり回復させる。
 敵が黒であれば、白のカードで CoP: Black や protection from black など黒に対する完全防御を行うことが可能だ。


[関連用語]
CoP: Black(コップ・黒) 「Circle of Protection: Black」の略称。黒の spell および effect を完全に防御することができる白の Enchantment。他の色にも対応したものがある。
protection from black(プロテクション・フロム・ブラック) Creature の能力として持っており、対象の色からの攻撃を一切受け付けない。attack しても block されることもない。
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Ability

 基本的に必要とされる能力を列挙します。もちろん、全部を採用できませんので、幾つかに重点を置くことで自分の Deck の方向性を決定します。

damage 能力BRdamage を直接与える能力
Creature 攻撃力増強能力Rpower を増やす能力
Creature 防御力増強能力Wtoughness を増やす能力
Creature 再生能力BGgraveyard から蘇る能力
Creature 除去能力BWdestroy or bury
mana 高速供給能力BU瞬間的に mana を増やす能力
mana 供給力増強能力G継続的に mana を増やす能力
counter 能力Uspell を counter する能力
Enchantment 除去能力WGdestroy or bury
Artifact 除去能力WGRdestroy or bury
card draw 能力Ucard を余分に draw する能力
life 回復能力WGlife の回復・prevent の能力
land 破壊能力BRdestory or bury
hand 破壊能力Bhand からcard を捨てさせる能力

その他の特徴

強力な Enchantment が多い
強力な damage 軽減魔法
小型で banding を持つ Creature が多い
小型 Creature で mana を産む
攻撃力の高い Creature が多い
Creature や Enchantment を奪う能力がある
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