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[カードの買い方・選び方 /カードの見分け方 /シリーズの解説]

カードの買い方・選び方

• 初めてカードを買う場合

  日本ではホビージャパンが輸入代理店として、模型・ホビー店を通じて販売している。最近は書店での取扱が増えてきたので、身近な場所で買えるようになってきた。近くに取扱店がない場合、通販を利用するのも良い。
  初めて購入する場合、 4th Edition のギフトセット（スターターパック２組＋グラスカウンター＋袋）を買おう。そして、スターターパックを２～４個購入してから、ブースターパックで補強を行うと良い。Basic Land はスターターパックにしか入っていないので、複数の Deck を作る場合には必要となるが、十二分にある場合は、ブースターパックを購入する方が割安である。
  また、同じスターター、ブースターでも新しく出たものは初回限定版のカードになっていることがある。カードそのものは同じだが、外枠が黒枠で、基本的に価値も白枠より高い。値段は同じなので限定版を買っておこう。

• カードを集めるために

  まず、カードにはその入手のしやすいものから困難なものまであり、レアリティが設けられている。レアリティとはカードの希少性を意味し、カードの生産量によってメーカーが決定している。生産量の少ないカードは希少価値が高く、レアと呼ばれ、それより若干生産量の多いものをアンコモン、最も多く生産されるものをコモンと呼ぶ。これらはメーカー発行の公式カードリストにも明記されており、一般に入手可能なカードリストもほとんど明記しているので利用しよう。特にコレクションにカードリストは必須である。
  試しに Mirage のスターターを開けてみると、レアが３枚、アンコモンが９枚、コモンが２６枚、そして、Basic Land が２２枚入っていた。１５枚入りのブースターパックにはそれぞれ、１枚、３枚、１１枚の割合で入っていた。

  そして、同じカードでも黒枠と白枠がある。これはトレードの時に重要な意味を持つ。新しいシリーズのカードが発売されると限定生産分として黒枠のカードが出てくる。その後に再生産として白枠が出てくるのだ。コレクターは黒枠のカードを手に入れよう。そして、トレードの際には同じカードでも黒枠カードの方が価値が高くなるので注意しよう。
  また、同じカードでも古いカードの方が高い。例えば、Royal Assasin でも 4th よりも 3rd (RV) の方がコレクションの価値が高い。その見分けた方は、カードの下に書かれた「Illus.」の部分に注意するのだ。ここにはイラストレーターの名前が書かれている。そして、その直ぐ下に「(C)1995 Wizards of the Coast, Inc. All rigets reserved.」の記述があるのが 4th のカードだ。3rd 以前のいわゆる絶版カードにはこれがない。
  カード名が白になったのも 4th からで、それ以前はやや灰色がかった色になっている。

• 使えるカード・使えないカード

  カードの価値はレアリティだけでは決まらない。需要と供給にも左右されるが、自分が欲しいと思ったカードは価値があることになる。
  そう、使えるカードは自然と需要が高まり、供給が不足する。そして、レートが上がるのだ。さて、使えるカードとは何であろうか？
  まずは強いカードである。しかし、使用するペナルティが大きいと使えない。また、別のカードと組み合わせることでそのペナルティを消せるカードは使えるカードとなる。これを「コンボ」と言って、その使い方によっては絶大な効果を発揮する。
  トーナメントの中で良く行われるのがタイプ２（スタンダード）である。タイプ２トーナメントの場合、使用できるカードは現行販売のカードに限られる。しかし、昔のカードは使えないカードばかりではない。絶版のカードでも現行カードと同じ名前のカードなら使用できるのだ。もちろん、その方がレートも高いがデュエルには影響しない。また、タイプ１など他のルールを用いたトーナメントでは使用できるカードが変わってくるので、絶版カードも大切に残しておこう。

• トレードのレート

  トレードのレートは１枚１枚のカードの店頭価格がある。ショップによって多少の高低差があり、また、友達同士でトレードするのにそれをそのまま使うのは良くない。いきなり、金銭レートを持ち出すと感情的に良くないと思うのだ。
  初めての場合、そのカードの価値も良く分からない。ただ、良く使うカード、強力なカード、使われると嫌なカードは手元に置いておきたいものだ。それらのカードを無理なく集める訳だが、一番単純な方法は、同じレアリティ同士を１対１でトレードすること。そして、レアリティにランクをつけ、レア１枚につきアンコモン２枚、アンコモン１枚にコモン２枚という具合に交換比率を定めるのだ。

  	交換比率
  Rarity	Rare	Uncommon	Common
  Rare	1	2	4
  Uncommon	-	1	2
  Common	-	-	1

  左の列のレアリティを１枚に対して、右にたどって交換比率を確認する。これは簡単な例であるので、レートの異なる場合もある。また、人によってカードの重要度が変われば個々にレートが変化することに留意すること。
  また、無理なトレードはしないようにすることも大切だ。人によってレートが変化することを理解していれば、無理に不利なトレードをしなくて済む。
  また逆に、全てのカードを同じ価値でトレードするのも面白いと思い、１枚30円でトレードしたことがある。これはまとめてカードをトレードする際に１対１で交換してしまおうと言うことでもある。また、相手に交換すべきカードがない場合にも簡単で楽である。カードの市場価格よりも同じレベルの（あまりカードに詳しくない）仲間同士でトレードするなら公平と考えられる。

  一部のカードは歴然と高値が付けられている。「Shivan Dragon」などの人気カードは、トレードではなかなか手に入らないだろう。しかも、１枚あたり30円（4th Booster: 450円／15枚）のカードがこれに至っては、2,000円～3,000円の市場価格が付けられている。もちろん、古いカードの中には１枚が３万円、４万円という「Black Lotus」など市場でも手に入り難いものもある。
  

カードの見分け方

エキスパンション・シリーズの場合は、それぞれシンボルマークがカードに刻まれているが、基本セットにはそれがどのバージョンかを示す記号は描かれていない。そこで、それらを見分ける細かなポイントを紹介する。

Unlimited	Rivised	4th Edition

カードの画像をクリックすると拡大画面が別ウィンドウで現れるのでそれを見ながら確認して欲しい。
まず、一番簡単な 4E はカードの一番下を見る。ここに、「© 1995 Wizards of the Coast, Inc./All rights reserved.」と書いてあれば第四版で、それ以降は第五版で「1997」と発行年が変化して行く。これ以前のカードにはこの版権表示がない。
そして、困るのが UL と RV の違いだ。この前のリミテッドは黒枠だがこれらはどちらも白枠なので見分け難い。カード名も灰色になっている。全体に UL の方が色が濃く見えるが、同じバージョンでも色合いに差があることもあるので当てにならない。それよりも、カードの枠をよく見て欲しい。白枠とカード色の間に引かれた黒い線だ。UL はこれが二重になっているが、RV は完全に一本の太い線で描かれているのが分かる。これが一番間違いなく見分ける方法だ。

	ボーダー	版権表示	枠線	その他の特徴
Limited Alpha	黒枠	なし	二重	角の丸みが大きい
Limited Beta	黒枠	なし	二重	-
Unlimited	白枠	なし	二重	-
Rivised	白枠	なし	太線	-
4th Edition	白枠	1995	二重	-
5th Edition	白枠	1997	二重	-

これらは英語版を元にしているので、他言語では 4E が黒枠で1996年に発行されている場合もある。その場合でも、それ以前のカードがないため問題はない。

シリーズの解説

初版は限定版として縁が黒枠になっている。第二版以降は白枠になる。発売日は米国での英語版のものを記載。

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