Magic: The Gathering は「MTG」「M:TG」などと略記されますが、ここでは単に「Magic」と表記します。
専門用語には英語表記をそのまま使用しています。これは当初英語カードを使用する player(自分も含めて)を対象にしていたことが由縁です。
また、どこの国のカードを使っても良いのですが、ルールやカードテキストの解釈は英語が最優先という決まりがあります。用語だけでも英語で覚えておけば、大抵の英語カードは使えるでしょう。その助けとなるように用語集(Glossary for Magic)も英語見出しで作成しています。
"Magic" は1対1で対戦するカードゲームでありながら、トレーディングカードという販売方法が取られている。
トレーディングカードとは、トレード(交換)して集めることを目的としたカードのこと。無作為にパックされたカードを購入するため、集めるためにはカードを交換することが重要なのだ。
対戦をするためにも交換をするためにも多くの仲間と知り合い、交流の輪を広げることが大切だと言える。
player は一人の Wizard(ウィザード)となる。
Wizard は世界の知識を手にするために闘うという宿命の元、様々な spell(魔法)を駆使して立ちはだかる敵を討ち破らねばならない。
手にすることのできる武器は、player が自ら選別した60枚のカードのみ。それらを効率よく効果的に、そして、相手の特性に対抗することが勝利の鍵を握っている。
まず、大きく分けて2種類のカードがある。魔法の源「mana(マナ)」を産み出す Land(土地)のカードと、集めた mana を使って様々な魔法を唱えるための spell カードだ。
spell(魔法)には敵に damage (ダメージ)を与えるもの、敵の魔法を妨げるもの、そして、Creature(生物)を呼び出す召喚魔法(summon spell)などがある。
召喚された Creature は敵player や敵Creature と直接戦う。 Creature には Serra Angel(セラの天使)や Shivan Dragon(シヴァのドラゴン)、そして、伝説の剣士 Dakkon Blackblade(ダッコンの暗黒剣士)などが存在する。
勝負の鍵は player 同士の駆け引き、戦略、運などが作用する。いかにバランス良く mana を手に入れるか、効果的に魔法を使い、効率よく Creature を召喚したい。逆に敵のこれらの動きを妨げることも有効な戦略となる。
敵player の Life(生命力)を先に奪った方が Duel(決闘)に勝利する。
以下にパッケージの裏に記載されているテキスト文を紹介しておこう。
Magic: The GatheringTM is the first in the DeckmasterTM series of trading card games from Wizards of the Coast, Inc. Featuring more than 300 different cards, Magic draws its players into a multiverse of infinite possibilities. some cards are fairly common, some uncommon, and some rare. Each player must have a deck! There's always more for you to discover in Magic, and the more you play and trade, the more Dominia's everchanging adventures will intrigue you. In Magic: The Gathering, you'll never play the same game twice! |
マジック:ザ・ギャザリングはウィザーズ・オブ・ザ・コースト社のトレーディングカードゲームシリーズ、デッキマスターの最初のゲームです。300種類以上のカードが用意されたマジックは、プレイヤーを無限の可能性を持つ多次元世界へと誘います。マジックを構成するカードには手に入りやすさの順にコモン、アンコモン、レアの種類があります。各プレイヤーは自分のデッキを持たなければなりません!マジックには常に新しい発見があります。プレイし、トレーディングすればするほど、ドミニアの変化に富んだ冒険はあなたの探求心を刺激するでしょう。”マジック:ザ・ギャザリング”には決して同じ勝負はありません! |
Magic のカードを使ってゲームをすることを Duel(デュエル)と呼ぶ。必要なものはけして多くなく
カードの他にも必要な物、あると便利な物を紹介する。
カードの一組をDeck(デックまたはデッキ)と呼ぶ。40枚以上のカード、公式戦では60枚を一組として扱う。構築済みデッキやイベント用デッキを使っても良い。
限定販売のカードも使用可能だが、カードの裏の柄が違うもの(コレクション用)やカードの角が丸くないもの(初期の限定版カード)は使用できない。
また、公式ルールにおいては禁止カード(デッキに入れられない)や制限カード(枚数制限)があり、トーナメントルールでも使用可能なカードが制限されることがある。
Life や poison などを数えるためのもの。数字がカウントできれば何を利用しても良いが、相手に分かるようにすることが重要。
カードを取りやすくするため、プレイをスムーズに行えるようになる。
60cm×60cmのカードゲーム用マットが市販されているのでそれを利用すると良い。
Magic の楽しみは Playing(遊ぶ)、Collecting(集める)、Trading(交換する)の3つだ。そのそれぞれについて心得ておくことを解説しよう。
Playing | Collecting | Trading |
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Magic での勝利とは敵playerを倒すこと。そのためにはデッキとして組まれたカードが必要になる。 まずは何度かプレイして、自分のデッキの特徴を掴むことが重要だ。 プレイスタイルの基本は、5色の色で決まる。 その中から1つか2つを決めることで、デッキの狙いが決まる。 基本色が決まったら、その色のカードを1枚1枚しっかりと読もう。 大会などで知らない人ともプレイすることがあるので、普段からマナーもしっかりと身につけておこう。 1.無駄口をきかない 2.相手に時間を与える 3.分からないことは聞く お互いに思い違いをしている場合もあるので、相手に教えてもらうという気持ちを忘れないようにしよう。 また、無駄に時間を費やすことも良くない。完全に負けが分かったときには時間稼ぎをせずに降参して、気持ちを切り替えることも重要である。 |
カードは今や数千種が存在する。standerd set(基本セット)も順次版を重ねて、新しい内容に入れ替わっていく。それも、拡張用の expansion set が何種か発売されては、standerd set に組み込まれていくのである。そのため、同じカードでもイラストやシリーズのことなるものがあって、コレクターにはそれらを別々に集める必要があるのだ。
カードの中には初回限定版やイベント、キャンペーンなどでの限定カードが存在する。同シリーズであっても、後から限定版として別イラストで発売されることもある。かどうかもコレクターにとっては重要である。
また、カード自身の魅力によってもコレクションの対象となる。イラストのすばらしさ、デュエルでの強さや便利さ、そして、希少価値である。
ある特定の種類のカードを集めるというコレクション方法もある。 コレクターとしての王道は、シリーズを1セット揃えるコンプリートである。 詳細は「Trading & Collection」を参照。 |
デュエルを楽しむ以外に、カードを集める楽しみもあるが、そのどちらにしてもトレーディング(カードの交換)は必要不可欠だ。 トレーディングにはカード1枚ずつの知識も重要だ。交換したい2枚のカードの価値を理解する必要があるからだ。 また、トレーディングに自信がない場合は、仲間の助言を聞くことも大切だ。 トレーディングで後悔しないためには、納得が行くまで話を詰めることだ。 どうしても、カードは欲しいが、出せるカードがないという場合、金銭トレードもある。 詳細は「Trading & Collection」を参照。 |