tapIndex

What's "Magic: The Gathering"


[1Magic を1分で理解しよう2必要なもの3Magic の楽しみ方]

記述について

 Magic: The Gathering は「MTG」「M:TG」などと略記されますが、ここでは単に「Magic」と表記します。
 専門用語には英語表記をそのまま使用しています。これは当初英語カードを使用する player(自分も含めて)を対象にしていたことが由縁です。
 また、どこの国のカードを使っても良いのですが、ルールやカードテキストの解釈は英語が最優先という決まりがあります。用語だけでも英語で覚えておけば、大抵の英語カードは使えるでしょう。その助けとなるように用語集(Glossary for Magic)も英語見出しで作成しています。

Magic を1分で理解しよう

 "Magic" は1対1で対戦するカードゲームでありながら、トレーディングカードという販売方法が取られている。
 トレーディングカードとは、トレード(交換)して集めることを目的としたカードのこと。無作為にパックされたカードを購入するため、集めるためにはカードを交換することが重要なのだ。
 対戦をするためにも交換をするためにも多くの仲間と知り合い、交流の輪を広げることが大切だと言える。

 player は一人の Wizard(ウィザード)となる。
 Wizard は世界の知識を手にするために闘うという宿命の元、様々な spell(魔法)を駆使して立ちはだかる敵を討ち破らねばならない。  

 手にすることのできる武器は、player が自ら選別した60枚のカードのみ。それらを効率よく効果的に、そして、相手の特性に対抗することが勝利の鍵を握っている。
 まず、大きく分けて2種類のカードがある。魔法の源「mana(マナ)」を産み出す Land(土地)のカードと、集めた mana を使って様々な魔法を唱えるための spell カードだ。
 spell(魔法)には敵に damage (ダメージ)を与えるもの、敵の魔法を妨げるもの、そして、Creature(生物)を呼び出す召喚魔法(summon spell)などがある。
 召喚された Creature は敵player や敵Creature と直接戦う。 Creature には Serra Angel(セラの天使)や Shivan Dragon(シヴァのドラゴン)、そして、伝説の剣士 Dakkon Blackblade(ダッコンの暗黒剣士)などが存在する。

 勝負の鍵は player 同士の駆け引き、戦略、運などが作用する。いかにバランス良く mana を手に入れるか、効果的に魔法を使い、効率よく Creature を召喚したい。逆に敵のこれらの動きを妨げることも有効な戦略となる。
 敵player の Life(生命力)を先に奪った方が Duel(決闘)に勝利する。


 以下にパッケージの裏に記載されているテキスト文を紹介しておこう。

Magic: The GatheringTM is the first in the DeckmasterTM series of trading card games from Wizards of the Coast, Inc. Featuring more than 300 different cards, Magic draws its players into a multiverse of infinite possibilities. some cards are fairly common, some uncommon, and some rare. Each player must have a deck! There's always more for you to discover in Magic, and the more you play and trade, the more Dominia's everchanging adventures will intrigue you. In Magic: The Gathering, you'll never play the same game twice!
マジック:ザ・ギャザリングはウィザーズ・オブ・ザ・コースト社のトレーディングカードゲームシリーズ、デッキマスターの最初のゲームです。300種類以上のカードが用意されたマジックは、プレイヤーを無限の可能性を持つ多次元世界へと誘います。マジックを構成するカードには手に入りやすさの順にコモン、アンコモン、レアの種類があります。各プレイヤーは自分のデッキを持たなければなりません!マジックには常に新しい発見があります。プレイし、トレーディングすればするほど、ドミニアの変化に富んだ冒険はあなたの探求心を刺激するでしょう。”マジック:ザ・ギャザリング”には決して同じ勝負はありません!
to top

2デュエルに必要なもの

 Magic のカードを使ってゲームをすることを Duel(デュエル)と呼ぶ。必要なものはけして多くなく
 カードの他にも必要な物、あると便利な物を紹介する。

to top

3Magic の楽しみ方

Magic の楽しみは Playing(遊ぶ)、Collecting(集める)、Trading(交換する)の3つだ。そのそれぞれについて心得ておくことを解説しよう。

PlayingCollecting Trading

 Magic での勝利とは敵playerを倒すこと。そのためにはデッキとして組まれたカードが必要になる。
 カードはstanderd set(基本セット)とブースターパックが販売されている。
 初めてやる場合は、standerd set または構築済みデッキを購入すると良い。その後、カードを増やしたいときにブースターパックを購入しよう。

 まずは何度かプレイして、自分のデッキの特徴を掴むことが重要だ。
 構築済みデッキならばあらかじめデッキの性格が決められている。複数のデッキで遊びながら自分の好みにあったプレイスタイルを見つけよう。

 プレイスタイルの基本は、5色の色で決まる。 その中から1つか2つを決めることで、デッキの狙いが決まる。
 1つでは特徴が出過ぎて長所も大きいが、弱点も大きくなる。その弱点を補助するために2つにするのが良い。それより多いと、同色のマナが不足して弱くなってしまう。

 基本色が決まったら、その色のカードを1枚1枚しっかりと読もう。
 カードの特徴をしっかりと把握して必要なカードと要らないカードを入れ替える。複数のカードを組み合わせるコンボも考えておくとより強くなる。
 それが出来たら他の色のカードもできるだけ覚えておけば、対策を考えることもできる。

 大会などで知らない人ともプレイすることがあるので、普段からマナーもしっかりと身につけておこう。

1.無駄口をきかない
 プレイヤーも観戦者もデュエル中はプレイヤーの行動に対して口を挟んではならない。
 また、相手を惑わすような言葉や行動も厳禁である。

2.相手に時間を与える
 相手がターンを終えるまで待つ。もし、考え込んでいても静かに待つこと。
ただし、相手の行動に応じたり割り込んだりすることは戦略上重要であるため、それを拒否してはならない。

3.分からないことは聞く
 相手の出したカードについて分からないことはその場で聞いておこう。
公式戦ではジャッジもいるので、相手の話に疑問を感じたら納得の行くまで解決しておく。ただし、批判的に相手を責めないようにしよう。

これらは楽しくデュエルをするための原則でもある。自分も嫌だと思う行動は相手にしないように気を付けねばならない。
 お互いに思い違いをしている場合もあるので、相手に教えてもらうという気持ちを忘れないようにしよう。
 また、無駄に時間を費やすことも良くない。完全に負けが分かったときには時間稼ぎをせずに降参して、気持ちを切り替えることも重要である。
 カードは今や数千種が存在する。standerd set(基本セット)も順次版を重ねて、新しい内容に入れ替わっていく。それも、拡張用の expansion set が何種か発売されては、standerd set に組み込まれていくのである。そのため、同じカードでもイラストやシリーズのことなるものがあって、コレクターにはそれらを別々に集める必要があるのだ。

 カードの中には初回限定版やイベント、キャンペーンなどでの限定カードが存在する。同シリーズであっても、後から限定版として別イラストで発売されることもある。かどうかもコレクターにとっては重要である。
 カードの表にはイラスト(絵)とテキスト(文章)が印刷されているが、その表の縁(border)が黒のものと白のものがある。
 この縁が黒いもの(black border)が限定版のカードとなっている。
 standerd set は初版のものだけが黒枠で発売され、以降は全て白枠のカードになる。そして、expansion set に関しては全て限定仕様のため、黒枠であり、短期間で生産が完了する。

 また、カード自身の魅力によってもコレクションの対象となる。イラストのすばらしさ、デュエルでの強さや便利さ、そして、希少価値である。
 カードにはレアリティ(希少度)としてランクが決められている。下からcomon(コモン)、uncomon(アンコモン)、rare(レア)と呼ばれ、現在では神話レアも存在する。
 このようなレアリティは生産枚数が異なるため、ブースターパックにはC11、U3、R1の割合で入っている。
  また、同じカードでもシリーズが変わるとレアリティが変わる場合もある。
 希少価値が高く保存状態の良いカードは数万円で取引されることもある。 そのため、プレイには使わずに保存して置くことも重要だ。
 カードを持っていても代替カードは認められてないため、デッキに現物が入っていないとデュエルには使うことはできない。

 ある特定の種類のカードを集めるというコレクション方法もある。
 例えば、ドラゴンやエンジェル等の同じカードを集めるのである。Creature のカードはそのタイプ別に分類が可能で、Summon Dragon や Summon Angelと記されている。こういったテーマを持って作ったデッキは fun deck と呼ばれる。
 また、1枚のカードを徹底的に集めるというこだわり派も存在する。特殊なカードの場合、それだけを徹底して集める人もいる。デュエルで他人に使われたくないということも収集の理由となっている。

 コレクターとしての王道は、シリーズを1セット揃えるコンプリートである。
 ショップによっては complete set を作って販売しているのでそれもコレクションの近道となるが、ブースターパックをまとめて購入し、余分なカードを転売したり、交換しても良い。

 詳細は「Trading & Collection」を参照。

 デュエルを楽しむ以外に、カードを集める楽しみもあるが、そのどちらにしてもトレーディング(カードの交換)は必要不可欠だ。
トレーディングをすることで、自分の持っていないカードと相手の欲しいカードを交換する。そうすることで、効率よく欲しいカードを集めることが出来る。だから、対戦相手とも仲良く遊ぶことが大切になる。

 トレーディングにはカード1枚ずつの知識も重要だ。交換したい2枚のカードの価値を理解する必要があるからだ。
 同じカードでも人によって価値が変わることもあるが、デュエルの上では強さや利便性、そしてレアリティによって価値が決まる。
  コレクターなら持っていないカードはとにかく欲しいと思うだろう。プレイヤーとは若干価値が変わって来るので、そこをうまく利用するのも良いだろう。

 また、トレーディングに自信がない場合は、仲間の助言を聞くことも大切だ。
 トレードした後で、それを撤回することはマナー違反である。もちろん騙されないように注意も必要だが、原則的には後からやり直しはできないのである。

 トレーディングで後悔しないためには、納得が行くまで話を詰めることだ。
 世間の相場だけでなく、自分の気持ちが重要なので、大切なカードであれば無理に出す必要はない。
 また、どうしても対等と思えない場合にも、まず相手の意見を聞くこと。それでも、判らない場合には、他人の公平な意見を聞いたり、トレーディングをしないことも大切だ。また、条件として別のカードを合わせてトレードする方法もある。

 どうしても、カードは欲しいが、出せるカードがないという場合、金銭トレードもある。
 個人同士では簡単に値段をつけられないので、適当な値段を付けずにショップの販売価格を参考にする方がよい。
 カードショップではカードを単品で販売しているので、価格の参考にしたり、そこから購入するのも安全である。

 詳細は「Trading & Collection」を参照。

to top

tapIndex