フランス 2000

Index / 2000.1.26 / 1.27 / 1.28 / 1.29 / 1.30 / 1.31 / 2.1 / 2.2

vandredi 28 janvier 2000 [mauvais]

ルーヴル美術館

メトロでパレ・ロワイヤル駅で降りるとルーヴル美術館の前に出た。
9時のオープン直前に到着し、直ぐに中へ入ることが出来た。チケット(45F)も直ぐに買えた。
シュリー翼の入口で日本語のオーディオガイド(30F)を1つ借りる。パスポートがなかったので、クレジットカードを預けておく。18時までに戻ってくるように言われた。
シュリー翼から入ると、ルーヴルの歴史を模型や絵画、写真などで見るコーナーから始まる。そして、古いルーブルの城壁を通って奥へと進む。

エジプトや中東の発掘物を見て歩く。古代オリエントは閉まっていて見ることができなかった。
ミロのビーナス(写真49)もまだ見学者が入ってきていないため、誰の邪魔もなく写真を撮ることができた。

何度かサモトラケのニケ(写真53.54)の付近も通ったが、ドノンのこの辺りも入れない展示室が多く、アポロの間にも入ることができなかった。

時に天井を見上げると豪華な細工に時を忘れる。これもルーヴルの楽しみの1つで、ルーブル美術館そのものが芸術品なのだ。
昼前になんとかシュリー翼をほぼ見終わった。ドノン翼にあるカフェテリアでバゲットを食べて昼食にした。

さすがにモナ・リザ(写真61)の前は人だかりだった。前に訪れたときになかったガラスケースに入っていた。

ドノン翼の中世の絵画を見て歩くと、ヴェルサイユと同じ絵画も数点あった。おそらくヴェルサイユにあったのが、模写なのだろう。
昼に休憩をしたものの、かなりヘトヘトになっていた。まだ、半分も終わってない。

ようやくリシュリュー翼へ移動したときには15時になっていた。まずは「カフェ・リシュリュー」で休憩。
カプチーノ(25F)とスプライト(21F)で息を付いた。このカフェの内装もやはり豪華だ。しかし、あまり食べ物は頼まない方が良い用に思う。どうやらここも半端な量ではない。

ナポレオン3世の居室や食堂を見てから、3階へ上がってヨーロッパ各地の近代画の展示を見て歩く。
もう集中力を失い、何を見たのか何を見ているのかも分からなくなってきていた。すでに足腰もヘロヘロで、イスからイスへと渡り歩いていた。
地下の彫刻を見る時間がなくなり、急いでナポレオンホールへと出たのは17時30分だった。8時間半もいたことになる。
オーディオガイドを返して、中にある書籍店で少し買い物をしてから、ホテルへと戻ることにした。

フォージュロン

夜、今度は少し豪華な食事を予約しておいた。
JTBおすすめのレストランガイドのなかでもデラックスのランクにある「Faugeron」だ。エッフェル塔の西にあるトロカデロ広場から歩いて5分ほどの所にある。
メトロのトロカデロ駅まで行き、そこから薄暗い通りを高級住宅街へと入ったところに店を見つけることが出来た。ネオンの光るような看板はほとんど見かけないので、お店を探すのはちょっと不安になる。
外から見ると古めかしい雰囲気で、建物自体は地味なものに見えた。
店内は非情に品が良く豪華な雰囲気だ。一番奥の席に案内されて座った。遅めの時間に予約を入れたのだが、まだ他に客はなかったようだ。
しばらくしてから、店のオーナーの知り合いらしい夫婦が隣の席に座った。女性が写真を取りだして、しばらくオーナー婦人と話をしていたのだった。食事中も二人はずっと話をしていた。途中、女性が涙を拭う場面もあったが、静かに話をしているようだった。
こういう雰囲気の店だから緊張もするが、子犬を連れて足下に置いたまま食事をしていたり、大きな音を立てて鼻をかむ女性もいた。前日のレストランでもそうだが、向こうの女性は平気で鼻をかむ。しかもレストランで食事中だが、これはマナー違反にはならないのだろうか?

最初にワインを断って水だけ用意してもらった。
さて、こちらも2種類のメニューがある。
Aメニュー。突き出し、トリュフ入り温泉卵、魚、仔牛のロース肉、グリーンサラダ、チョコレートスフレ、小菓子、コーヒー。(はる)
Bメニュー。突き出し、フォアグラのエスカロップ、魚、牛フィレ肉・エシャロット風味、グリーンサラダ、季節の果実のミルフィーユ、小菓子、コーヒー。(秀麗)
最初の突き出しとは空豆のスープだった。器も綺麗で、大きすぎず、美味しかった。
次に、フォアグラを食べた。あまり好きではないタイプの食べ物だったが、これが非情に美味しかった。こってりしたものかと思っていたが、非情にあっさりと口当たりが良く、口の中でフンワリと解けていく感じがまた格別だった。
フィレ肉も厚みはかなり合ったが、適量で柔らかく美味しい。しかし、ここでもうお腹は一杯だった。苦しみながらドレッシングのないサラダを少しつまみながら、お腹をさすっていた。
食事の間、水をワインのように適時ついでもらった。なんか不思議と嬉しいものだ。座席に案内するときもそうだが、こういう時も女性のグラスから先に注ぐのだ。
デザートはミルフィーユにシャーベットが付いていた。それにチョコレートなどの5つの甘そうな菓子が銀の盆に載って置かれた。ミルフィーユも日本の用に四角く切り分けた様な形ではなく、お札ほどの大きさの薄いパイを焼いて、それを重ねて作ったもので、見た目は非情に贅沢なお菓子だ。これをナイフとフォークで食べるのだ。
デザートは美味しいのだがやはり甘さが辛い。こういう時、シャーベットはありがたい。洋なしのシャーベットで気持ちを安らがせて、また、ミルフィーユに挑戦するという感じだ。
はるのチョコレートスフレも強烈だった。パイ包みのように、皿の上にこんもりとチョコレートがキノコのような傘を広げていた。中も思いっきりチョコレートだったらしい。
甘い菓子の方はとても食べることができなかった。小さいものの思いっきり砂糖で固めたような姿を見るだけで、口の中が甘くなるのだった。
とにかく、満足度は満点であった。
帰りにはオーナー婦人にコートを着せてもらい、おみやげにレストランのガイドブックをもらった。
その本によると、世界一と言われるソムリエがこの店にいたらしい。もしや、水を注いでくれていたおじさんだったら、非情に失礼なことだったかもしれない。
またまた、お腹をさすりながら店をでることになってしまった。
明日は朝が早いので夜景をゆっくり楽しむ間もなく、ホテルへと戻るのだった。

ホテルの近くのケーキ屋に寄ってパンを買った。日帰りツアーで朝早く夜遅く帰ってくるので、朝食と夕食を確保するためだった。
少し雨がパラパラと降っていた。明日の天気が心配だ。


Next Day

Written by Shurey