Index / 2000.1.26 / 1.27 / 1.28 / 1.29 / 1.30 / 1.31 / 2.1 / 2.2
この日は1日滞在できる最終日。パリ市内をウロウロとして買い物をすることにした。
中心街へ行く前に西の端にある新凱旋門(Grande Arche)を見るためにメトロでラ・デフェンス(La Défence)へ行く。
この界隈はビジネス街で近代的なビルが建ち並んでいる。全面ガラス張りの大きな建物もある。
ラ・デフェンスからRERを乗り継いで、ノートルダム寺院へ行く。
教会内部は無料で見学ができ、4面にある大きなステンドグラスを存分に見ることができる。ただ、奥にある骨董品の展示室は15F(約300円)だった。塔へは行列が出来ていたため上ることをあきらめた。
付近に今夜の食事をする店があるので、それを探しに行く。見つからず訪ねるとセーヌ川を渡ったところにあると教えてくれた。最初、フランス語で話をしたが、細かい所が分からなくてちゃんと英語で話をしてくれた。あんまり分かってないけど。
とにかく、言われたとおり橋を渡って教会の辺りに行ってみた。すぐには気づかなかったが、目の前にある小さなお店がそうだと分かった。
サン・ジェルヴェ・サン・プロテ教会の裏にあったので、そこからパリ市庁舎の裏を通り、ポンピドゥ・センターまで歩く。
ポンピドゥ・センター近くのシャトレ・レ・アル(Châtelet les halles)駅からRERを使って、オペラ座に近いオーベル(Auber)駅へ移動した。
オペラ座は残念ながら工事用のパネルに囲まれてまったく見ることはできなかった。
この辺りは日本人観光客も多いため日本語の通じるお店もある。まずは、日本食を食べに行くことにした。
キャピュシーヌ大通りを東に行き、小さな通りを入った所にある「おぐら」という店に決めた。
以前、付近の店で食べたものと同じ寿司定食(80F)を食べた。前菜が選べるようになっていて、何故か焼き鳥があった。定食にはみそ汁がついていたが、もやし、とうふ、なすが入っていた。お新香も付いている。ちなみにあがり(thé japonais)は別途9Fだった。
まあ、悪くはない。お寿司もそこそこのボリュームだった。
お昼を食べた後、キャピュシーヌ大通りを西へと戻り、更にマドレーヌ寺院のある交差点まで行く。途中、パリ三越の中を覗いた。小さな高級土産物店である。やっぱり、ブランド品ばかりで、日本人団体客が来ていた。
近くにあるエルメスの本店まで行ってみたが閉まっていた。仕方なく、コンコルド広場を見てからオペラ座の方へ戻った。そこから、オペラ大通りをルーヴル美術館の方角へと歩いた。
途中で軽食を食べて休憩しながらガイドブックを見ていたら、エルメスは昼休みの時間だったことが分かった。もうすぐ午後からの開店時間だ。
今度は近道の小さな通りに入って、ヴァンドーム広場に立ち寄ってからエルメスに行ってみた。すると、ちゃんと開いている。中にはいると日本人が一杯・・・。
頼まれたガムケース(もちろん革製)は4万円もする。何気なく見たバッグは90万円。もう、あっけに取られるばかり。で、どうして5万円の財布を買うことになったのか分からない。
そうして、どっと力が抜けた。シャンゼリゼ通りを歩いてホテルへ帰ろうとしたのだが、凱旋門の手前、ジョルジュ・サンク(George V)でメトロに乗った。
今夜のディナーはサン・ルイ島近くにあるシェ・ジュリアン(Chez Julien)へ。
早めに到着したので、ライトアップされたパリ市庁舎を1周してみる。すると、建物の正面にある広場にスケート場が設営されていて、若い人たちの遊び場になっていた。
どこもライトアップされて幻想的だ。昼間よりも際だってその歴史の輝きを感じさせる。
シェ・ジュリアンも小さいがとても雰囲気のある店だ。入口が分かりにくく、ドアを開けると、更に厚いカーテンで仕切られていて、それを開けて薄暗い店内へ入って行った。
給仕係が受付にいて、すぐに窓際の席(丁度写真の窓の向こう)に案内してくれる。テーブルにはろうそくが灯されている。
前菜はエスカルゴのパイ包み。エスカルゴを1つ1つパイに入れて焼き、緑色の爽やかなソースを敷いた皿に並べた物だった。パイもまた香ばしく、ソースも美味しかった。見た目はミニシューだ。それも10個ほどあった。
メインは白身の魚(ムニエル?)に赤ワインのソースがかかったものだった。これはちょっとソースが濃い。ワインの味しかしないのだ。白身魚の淡泊な味が恋しい。つけあわせの野菜、じゃがいも、ニンジン、ズッキーニ(キュウリの輪切り)はゆでただけのようで、どれも美味しくなかった。塩が欲しい所だ。
デザートはアイスクリーム。炭酸煎餅をもちっとしたようなアイスのコーンをお皿にして、3つの玉が乗っていた。レモン、マンゴー、カシスだ。どれも強烈に濃い味をしていた。これは美味しい。しかし、レモンを食べるたびに口をすぼめてしまった。
最後にはデミタスカップのエスプレッソ。
やはりお腹一杯になってしまった。もう、フランス料理は食べないぞ。と、思うのだった。